ランドリー総研

海洋メダカブリーダーとしての本業の傍ら、無人で運営でき地域に喜ばれるコインランドリーに着目。
新規開業よりリスクを抑えた既存店舗のM&Aを選択し、立地やネット集客、清掃管理に注力。
家族と共に地域に密着した店舗運営を行い、顧客との交流も楽しみながら、安定した収益と温かい店づくりを実現した実践的な成功事例です。
店舗・オーナープロフィール
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店舗名 1444_baf3aa-3e> |
敷布団も洗えるコインランドリー ふわふわぴーす呉店・宇品店 1444_ab6508-93> |
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住所 1444_6801d1-04> |
〒737-0046 広島県呉市中通1丁目2−14(呉店) |
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お名前 1444_1519bd-a2> |
井上さん(オーナー) 1444_84a598-4b> |
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開業年 1444_182d62-9a> |
呉店:2017年、宇品店:2022年 1444_491ad7-b2> |



開業のきっかけについて
私は本業で海洋メダカのブリーダーをしていますが、2019年前後のコインランドリーブームの頃から、
この業界に興味を持つようになりました。
ただその時点で「これから先は飽和するだろう」という予感もありました。
それでも、地方を回るたびに田んぼの真ん中でも盛り上がっているランドリーを何度も見かけ、
無人で運営できて、利用したお客様が皆さん気持ちよく帰られる姿に強く惹かれました。
自分の時間を大きく使わずに、地域の役に立ち、利回りも良い、そんな事業はなかなかありません。
呉の店舗はブーム前に新規で立ち上げましたが、今は新規よりも「既存店の売買」が主流です。
宇品の店舗は、仲介業者の紹介で不動産会社から購入しました。
場所が良ければ成立するビジネスだと、視察を重ねる中で実感していました。
無人で喜ばれる商売という点も大きく、これなら続けていけると思ったのが開業のきっかけです。
開業準備
開業前に一番力を入れたのは、とにかく情報収集でした。
広島から横浜まで行って20〜30店舗を視察し、都会の最新ランドリーを見ながら、
「この形を地元に持って帰れるか」という視点で研究を続けました。
無人で1,500円ほどの単価の商品が動き、
使われた分だけガス・水道・洗剤のコストがかかる構造は非常に魅力的でした。
物件さえ良ければきちんと回ると実感していました。
現在は完全にM&A一択です。
新規はリスクが大きく、機械代も全額かかりますが、M&Aならテナント契約もそのまま引き継げ、
機械代も3分の1ほどに抑えられます。
呉店の立ち上げ資金は約2,000万円で、敷金礼金、テナント代、機械代、工事など。
機械代がそのうち半分を占めました。
M&Aの情報サイトも常にチェックしており、飲食や農業なども含めてアンテナを張っています。
良い案件があればすぐ動けるように準備しています。
開業後の運営実態
運営してみると、“完全な不労所得”とは言いませんが、手間はかなり少ないです。
毎日の掃除は乾燥機フィルターの清掃と床掃除くらいで1時間程。
故障対応は時々ありますが、つきっきりになることはありません。
2店舗ともアルバイトスタッフに1日1時間見てもらっています。
売上は立地と天候に左右されますが、おおむね予想どおりに推移しています。
特に梅雨は乾燥需要で機械がよく回ります。
宇品店は買収後、ネット上の見え方を整え、写真入れ替えや口コミ返信、MEO対策を徹底した結果、
売上の改善にも成功しました。
無人店舗だからこそ、ネット上の情報が非常に大事だと感じています。
成功の工夫と差別化
特に力を入れているのがMEO対策です。
口コミ返信、写真の追加、店内の雰囲気が伝わる工夫を自分でコツコツ続けています。
同業他社でここまで地道にやっている方は案外少ないため、
それが自然と差別化につながっていると感じます。
宇品は同じ通りに5店舗も競合がある都市型で徒歩利用が中心。
呉は郊外型で、車利用の主婦層が多いエリアです。
場所によって客層や利用スタイルが大きく変わるので、面白いところでもあります。
呉店の開業時は、内装工事の段階から「大型ランドリーオープン」の告知を掲げ、
オープン日も掲出してポスティングを実施しました。
さらに、初週は洗濯100円のキャンペーンも実施し、
“布団が洗える大型店”という認知を一気に広げることができました。
機械は20年ほど使えるため、M&Aで引き継いでそのまま使えるのも利点です。
開業形態
結論として、新規より既存店の購入が圧倒的に良いと感じています。
コインランドリー事業の成功は「場所が9割」です。
設備や価格はどの店も大きな差がないため、
結局は地図を見れば売れるかどうかが分かります。
競合数、人口、駐車場台数、建物の形状、これらの条件次第で成功率は大きく変わります。
オーナーとしての本音
一番良かったのは、家族と一緒に一つの店を運営していける安心感です。
サラリーマン時代に海洋メダカのブリーダー事業とコインランドリー事業をスタートし、
「会社を辞めてもこの事業で生計を立てられる」と確信できたことは大きな喜びでした。
家族がずっと応援してくれたことも励みになっています。
大変だったことは特にありません。
コールセンターは使っておらず、問い合わせは月5件程で、
内容も使い方や布団が洗えるか等の基本的なものです。
クレームもほとんどありません。
これから始める人へのアドバイス
これから始める方には、新規開業より既存店の購入をおすすめします。
リスクが大きく減り、成果も出やすいからです。
自分としては、1時間以内で通える範囲に良い物件があれば、今後も店舗を増やしていくつもりです。
また、ランドリーは地域の人とのつながりも魅力です。
毎日来てくださる90歳のおばあちゃんがいたり、
絵本を無料で交換できる棚を置いていると、お礼の手紙を挟んでくれる子どもがいたり。
小さな交流が、店を温かい場所にしてくれると実感しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さんの挑戦が素晴らしい一歩になりますよう、応援しています!
ランドリー開業に迷っているなら
コインランドリー開業をお考えなら
まずはランドリー総研のコンシェルジュにご相談を。