ランドリー総研

三重県志摩市。国立公園の豊かな自然に囲まれたこの地に、2021年7月、一際目を引く白い建物が誕生しました。「MYMY LAUNDRY(マイマイランドリー)」。運営を担うのは、地元のインフラを支え続けてきた水道工事業のプロフェッショナル、前橋設備工業株式会社様です。
本業で培った「水」への絶対的なこだわりを武器に、コインランドリーと洗車場を同時オープン。
開業直後の2021年9月には「第6回コインランドリーアワード」にて最高栄誉である【最優秀賞】に輝きました。人手不足という地域の課題を解決しつつ、高い収益性を実現した背景には、タケウチビユーテーの先進的な洗車機と、同社が提案した「楽しむ洗車」の仕掛けがありました。
MYMY LAUNDRY(マイマイランドリー)・オーナープロフィール
|
店舗名 |
MYMY LAUNDRY(マイマイランドリー) |
|---|---|
|
住所 |
〒517-0209 三重県志摩市磯部町恵利原657−8 |
|
お名前 |
前橋設備工業株式会社 |
|
開業年 |
2022年 |
【開業のきっかけ】人手不足を解消する、コインランドリーと洗車の複合経営による「自律型ビジネス」への挑戦
私が新規事業を模索し始めた2019年当時、最大の懸念事項は「深刻な人手不足」でした。本業の建設設備工事業は、職人の技術に依存する部分が大きく、事業拡大には常に採用の壁が立ちはだかります。そこで、人手をかけずに地域の利便性を高められる事業として辿り着いたのが、コインランドリーと洗車の複合経営でした。
「創るからには、他にないものを。多くの人に愛されるものを」という強い想いがありました。そこで、水道屋である私のアイデンティティとして掲げたのが「軟水へのこだわり」です。
この構想を具現化するためにパートナーとして選んだのが、タケウチビユーテーでした。彼らがランドリー機器のトップメーカーであるTOSEIと強力なタッグを組んでいると知り、「この2社となら、水にこだわった究極のコインランドリー複合店が開業できる」と確信したのです。
周辺が田んぼだったため、用途変更などに準備期間を要しましたが、その間、タケウチビユーテーの担当者と理想を詰め込んだ計画をじっくり練り上げることができました。
【開業準備と開業後のリアル】タケウチビユーテーの試算を上回る「洗車」の利用数
2021年7月のオープン以来、運営は非常に順調です。驚くべきは、事前の予測を上回る売上の伸びでした。タケウチビユーテーの担当者が共に立ててくれた試算も十分魅力的でしたが、実際にはそれを超える勢いで推移しています。2026年現在、売上全体の約7割を洗車が占めており、経営の大きな柱となっています。
「一軒家が多いエリアだから、みんな自宅で洗車するのでは?」という懸念もありましたが、実際は逆でした。一度プロの洗車機、それも「軟水」の仕上がりを体験したお客様は、「自宅で洗車するよりずっと綺麗で楽だ」とリピーターになってくださるのです。
売上は開業以来、年10%ずつ着実に向上しており、年末から1月にかけては最大のピークを迎えます。毎年7月の周年祭ではプリペイドカードを割引販売していますが、このカードが洗車とランドリーの両方で使える点も、タケウチビユーテーとTOSEIのシステムが連携しているからこそのメリットです。
【経営の工夫と差別化】軟水の洗浄力と、タケウチビユーテーが提案した「楽しむ洗車」の演出
最大の差別化ポイントは、やはり「水」へのこだわりです。私たちは全工程で軟水機を通した軟水を使用しています。水道水に含まれるミネラル分は洗剤の成分を分解してしまいますが、軟水なら洗剤の洗浄力を最大限に引き出せます。さらに洗車においては、ミネラル分が少ないため、乾いた後に「白い水垢」ができにくい。このプロ納得の品質が、お客様の満足度に直結しています。
そして、タケウチビユーテーの営業担当者から「この仕様が一押しです」と勧められた演出が、想定以上の反響を呼んでいます。それは洗車中、夜間にはLEDが鮮やかに光り輝き、日中には軽快な音楽が流れる。このアトラクションのような体験に、お客様からは「テーマパークに来たみたいで楽しい!」「子供が洗車に行きたがる」という声までいただいています。
技術に精通した担当者のアドバイスを信じて、光と音の演出を取り入れた仕様を選んだことは大正解でした。洗車という作業を「家族の楽しみ」に変えてくれたのです。会社から店舗が近く、何かあればすぐ駆けつけられる安心感と、タケウチビユーテーの迅速なバックアップ体制があるからこそ、私たちは攻めのコインランドリーと洗車の複合経営ができています。
【「洗車×ランドリー」という経営判断の価値】待ち時間を価値に変える、新しい「地域のインフラ」
「洗車のついでにランドリーを回す」。この導線が、志摩のお客様の生活に驚くほど自然に溶け込みました。雨の日は乾燥機が動き、晴れた日は花粉や黄砂を落とすために洗車機が動く。天候に左右されにくい安定した収益構造を構築できています。
また、私たちはこの場所を単なる商売の場ではなく、地域の安全を守る「拠点」とも考えています。店舗の近くに指定避難所があることから、志摩市と災害協定を締結しました。停電時でも太陽光発電で携帯電話の充電ができ、被災者が負担なく洗濯機を利用できる体制を整えています。
「自分たちが欲しいと思ったものを創った」というこだわりの結果、ペット用品専用コーナーの設置や清潔感あるデザインが評価され、2021年のコインランドリーアワード最優秀賞という栄誉をいただくことができました。タケウチビユーテーの洗車技術と、私たちの地域貢献への想い。この二つを掛け合わせた複合経営こそが、私たちの出した最適解です。
【オーナーとしての本音】こだわりが報われた「最優秀賞」と、これからの邁進
振り返ってみれば、2019年の計画開始から開業まで、多くの人との出会いと意見交換がありました。「田舎にコインランドリーなんて」と言われたこともありましたが、今では「ここができて本当に助かっている」という感謝の声を多く頂いています。
私たちのこだわりが、アワードの「最優秀賞」という目に見える形で報われたことは、スタッフや、親身に伴走してくれたタケウチビユーテーの担当者への恩返しにもなりました。本業の水道屋としてのプライドをかけた「水」へのこだわりが、これほどまでにお客様に支持されるとは、経営者冥利に尽きます。
「MYMY LAUNDRYに行けば、服も車も、そして気持ちもスッキリする」。今後も、タケウチビユーテーの迅速なサポートを受けながら、毎日1時間程度の丁寧なメンテナンスを続け、地域の皆様の暮らしを支える「インフラ」として邁進してまいります。
【ランドリー総研の視点】「水道のプロ」の目利きが、画一化する市場を打ち破る
MYMY LAUNDRY様の事例は、異業種からの参入における「強みの掛け合わせ」の教科書とも言えるモデルケースです。
本業である水道工事の知見を「軟水」という付加価値に昇華させ、タケウチビユーテー社の洗車機とTOSEI社のランドリー設備の両輪で活かしている点は非常に合理的です。洗車が売り上げの7割を占めるというデータは、単なる併設を超えた「洗車主導型ランドリー」という新たな可能性を提示しました。
タケウチビユーテー社が提案した「エンターテインメント性のある洗車体験」は、利用者の心理的ハードルを下げ、高いリピート率を生む決定打となっています。2021年のアワード受賞から数年が経過してもなお、売上を伸ばし続けている事実は、このビジネスモデルの堅実さを物語っています。
(ランドリー総研 編集長:吉岡 文香)
この事例について、もう少し詳しく知りたい方へ
記事では伝えきれなかった背景や、実際の運営・経営のリアルについて、内容に応じて、オーナーへの取次や追加情報のご案内が可能な場合もあります。
ご興味のある方は、ランドリー総研コンシェルジュまでお気軽にご相談ください。







