【旅するランドリー✈️】2026年3月 インドネシア スンバワ島編🇮🇩“コインランドリーが存在しないエリア”と有人代行モデルの実態

2026年3月に訪れたスンバワ島のランドリーサービスもこの『有人代行型』でした。

世界各地のランドリー事情をレポートしていくこの企画。
今回はインドネシアのスンバワ島という、僻地での取材になります。

治安の安定していない地域や経済圏が発展していない地域では、
日本のコインランドリーのような『完全セルフ型』のランドリーサービスはほとんどなく、
有人のランドリー代行サービス『有人代行型』としてその地の洗濯を支えているケースが多く見られます。

スンバワ島のランドリーサービスもこの『有人代行型』でした。
インドネシア僻地にある有人代行店舗特有の「人の手の温もりを感じるランドリーサービス」は
どのように成り立っているのかをレポートいたします。

店舗1:LAUNDRY BERKAH

店舗名

LAUNDRY BERKAH

住所

693P+292, Jl. Lintas Lakey, Huu, Kec. Hu’u, Kabupaten Dompu, Nusa Tenggara Bar., インドネシア

主な設備

洗濯機(メーカー不明)

店舗外観

スンバワ島のランドリーは、日本のような「無人・大型・高性能機器が並ぶ店舗」とはまったく異なります。

店舗は居住用の住宅に併設されたような簡易的な建物。
看板には「LAUNDRY」とだけ書かれていますが、その実態は“生活の延長線上にあるサービス拠点”です。

舗装・整備されていない隣地、同店舗ではサーフボードのレンタルも行っている複合店舗です。
このローカルな環境の中で、ランドリーは地域の生活インフラとして機能しています。

料金とサービス内容

インドネシア スンバワ島のランドリー ここは乾燥機がない店舗で戻しまで2日かかる

実際に利用した際のメモがこちら。

  • 料金:10,000ルピア(約100円)
  • 内容:洗濯のみ(乾燥なし)
  • 納期:2日

こちらの店舗では乾燥機がないため、天日干しの自然乾燥となります。
納期は2日とのこと。

手書きの料金表のみしかないため詳細な料金がわかりませんでしたが、
持ち込んだ感じでは1袋であれば10,000rpで対応してくれそうでした。
仕上がりは手作業で丁寧に畳まれ、袋詰めされています。

周辺は観光地のため観光客が多いものの、利用者は観光客のみならずローカルも多い。
店舗内の棚には洗濯後に折りたたみされ綺麗にビニールでシュリンクされており、ローカルの衣類も多く並んでいました。

店舗2:INARA LAUNDRY

店舗名

INARA LAUNDRY

住所

samping Inara Spa, Jln Ncangga Nanga doro lakey, インドネシア

主な設備

洗濯機・乾燥機(Mr.Spin)

店舗外観

INARA LAUNDRYは店舗用のしっかりとした建屋。と言ってもこの通り。
看板・店頭にも「INARA LAUNDRY」と書かれおり、ランドリー店舗ということが一目で視認できます。

前述のLAUNDRY BERKAHより少し大型・大容量向けのランドリーサービスという感じ。

料金とサービス内容

インドネシア スンバワ島 INRA LAUNDRY 料金表

実際に利用した際のメモがこちら。
メニューは洗濯+乾燥の”Express”と洗濯+天日干しの”Normal”の2つ。

  • 料金:Express 20,000ルピア(約200円)、Normal 15,000ルピア(約150円)
  • 内容:Express 洗濯+乾燥機、Normal 洗濯+自然乾燥(乾燥器なし)
  • 納期:Express 3時間、Normal 2日

こちらには乾燥機も完備されており、最短で3時間で衣類がきれいになって戻ってきます。

周辺は観光地のため観光客が多いものの、利用者は観光客のみならずローカルも多い。
店舗内の棚には洗濯後に折りたたみされ綺麗にビニールでシュリンクされており、ローカルの衣類も多く並んでいました。

オペレーション | 完全な有人代行型

利用方法は非常にシンプルです。

  1. 衣類をまとめて持ち込む
  2. 料金は前払いで店員が預かる
  3. 数日後に受け取る

写真にも写っていますが、持ち込まれた袋が整理されています。
引取時には持ち込んだ袋に詰めてもらえました。

日本とは異なる”ランドリー”の概念となり、どちらかと言うと日本で言う”クリーニング”に近く
ここにセルフの概念は一切なく“洗濯は人に任せるもの”という文化が前提になっています。

まとめ|“設備”ではなく“構造”で考えるランドリー

スンバワ島のランドリーは、一見すると簡素で、設備面では日本のコインランドリーと比べて大きく見劣りします。
しかしその実態は、「その地域に最適化された合理的なビジネスモデル」です。

洗濯を外注する文化があり、治安の懸念からも『完全セルフ型』に向けた設備投資よりも人の手を使う方が合理的。
その結果として、日本とはまったく異なる『有人代行型』のランドリーが成立しています。

一方で日本のコインランドリーは、人件費の高さを前提に治安もいいため「無人・高効率・高回転」を
軸とした設備産業として進化してきました。
つまり両者は優劣ではなく、前提条件の違いによって導かれた最適解の違いと言えます。

ランドリー経営は「設備をどう置くか」ではなく、
“どの構造で成り立たせるか”を考えるビジネスです。

「旅するランドリー」インドネシア スンバワ島編。
これらのヒントが、日本のオーナーの皆様の新たなインスピレーションになれば幸いです。

(ランドリー総研 編集長:吉岡 文香)

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